記念楯の用途事例
2017.07.28

横向きの賞状表彰楯や記念楯は、何も大勢の中から抜きん出た才能を発揮したり、ずば抜けた結果を叩き出した方たちだけが受け取るものではありません。と、いうことを先日知りました。
私が昨年から働き始めた職場に、めでたく3月で定年退職を迎えられる、大ベテランの部長さんがいらっしゃいました。その部長さんは、その部署の立ち上げから関わっていらっしゃり、紆余曲折あったその部署を何とかここまで引っ張り続け、そして次世代に引き継がれるということを、私は先輩から教えてもらいました。入ったばかりの私にも気さくに声をかけて下さり、失敗しても気にするなと後ろから支えて頂いている感じで、新人で不安ばかりの私は、随分と部長さんには助けて頂きました。
そんな方がこの部署から3月で居なくなる。しんみりとした退職祝いではなく、明るく楽しく部長さんを楽しく祝おう!ということになりました。仕事終わりで顔を出せる社員で、退職祝いパーティーの準備や、出し物の稽古など、本業である仕事が疎かにならない程度に必死で準備しました。そのパーティーの進行を考えている時に、最後の締めをどうするかという話になりました。感謝の手紙とかならしんみりしてしまい、しかも、一個人の手紙で部署全体からの感謝が伝えられるのか?という問題に直面しました。そんな時、同僚の一人がオーダーメイドの記念楯の話を持ち出しました。部署全体で割れば費用負担も少なくて済み、無事に定年を迎えられたお祝いと、今までお世話になった感謝の気持ちが伝えられるのではないかと。それから部長への手紙ではなく、定年退職の記念楯の贈呈で締める方向で動き出し、提案した同僚と私は、記念楯作成の担当になりました。
オーダーメイドと言っても販売業者は数が多く、素材やデザインも様々で、中には写真付きというようなものもありました。当初はその写真付きで行こうとしたのですが、部署全体の写真となると、一人一人の顔が小さくなってしまう為難しい。そこで感謝状という症状を埋め込んだものにすることで進んでいきましたが、感謝状の文言が浮かばない。「ありがとう」や「お世話になりました」なら浮かびますが、定年退職の記念楯に残る感謝の言葉を、我々若輩者が言えたものかどうか。そこで部長には内緒で、部長の奥様に連絡を取りました。感謝状の文言を考えて頂けないかと依頼するために。奥様は快諾して下さり、そこからはトントン拍子で製作依頼し、無事に当日、部長に完成品をお渡しさせて頂きました。結局はしんみりしましたが、思いの詰まった温かい送別会になりました。

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